危ない大人の人に教えて貰ったウェイターとして大切な1つの事
※一応フィクションという事にしておきます。
まず初めに結論を書きます。
大切な事「理解してもうう事」
以下wiki参照
理解(りかい)とは、
1昔前、私がウェイターとして働き出してまもない時のお話です。
そのお客様は、夫婦子連れの3名様での来店でした。
着席後、私に対して「白ワインをグラスで欲しい」と仰られました。
私は直ぐに、ワインリストを用意しお客様に提示しましたが「なんでも良い」とメニューを返されてしまいました。
正直に言って私はお酒が飲めない事もあり、当時はワインに対しての知識も乏しく
かなり困りました。
困りながらも私でも比較的の飲みやすい安価なワインを提供しました。
その時の残念そうな顔しながら「ありがとう」と言うお客様の顔を、今でも覚えています。
未熟ながらも失敗してしまった事に気づいた私はそこから懸命に挽回を図りました。
食事に飽きたお子様への塗り絵の用意やお手洗いに立たれた後のテーブルリセットおしぼり交換、お客様の飲む湯飲みの角度からお替りの用意等々その当時に出来たサービスは全てしたつもりでした。
お食事の終盤、あまり良い表情でお食事をしていなかったお客様ですが、「なんであのワインを出したの?」と聞かれました。
私は正直に、お酒が苦手な事、ワインが苦手な私でも勧める事のできるワインがこれであった事を伝えました。
その事を伝えるとお客様の表情は明るくなり「そうかそうか」と納得され
それからは話は進み、私や職人さんを含め楽しい時間となりました。
その時に金貸しをやっている事、小指が無い事、ヨーロッパに城を持っている事、
お前がその気なら無利子で300万貸してやる事等々色々やばい事を聞きました。
そして帰る間際、私はなぜ急に心を開いてくれたのか聞きました。
お客様は「貴方のサービスを見て貴方を理解しました。理解したという事は貴方を信頼しているわけです。信頼しているという事は貴方の全てを許す事ができる」と言い
酔っぱらって書いたのでなんと書いているかわからない電話番号を渡してきました。(さすがに捨てました。)
数年たった今でも私を支えてくれている大切な1つの事です。
あとがき
最後まで読了いただきありがとうございます。
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